おわびと訂正
2019.02.05 Tuesday 20:50

皆さま! 申しわけありません!

 

先日、河北新報の夕刊に連載のご報告をし、

 

明日からのスタートと書きましたが、

 

4月のリニューアルに合わせての掲載なりました!

 

お騒がせして大変申しわけありません〜〜。。。

 

 

 

 

ただ、4月スタートは本当に間違いないようです。

 

 

近くなりましたら、またご報告させていただきます。

 

 

これに懲りず、

 

引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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奇跡。!かも。
2019.02.01 Friday 21:40

 

奇跡が起こったかもしれない。

 

 

わたしの書いた物語とイラストが、

 

河北新報夕刊に毎週掲載されることになったんです!

 

タイトルは「からす」。

 

2月6日(水)から第一弾がスタートします!

 

6回か、8回になる予定。

 

・・・だ、そうです。

 

水曜日の夕刊を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

詳細説明:

 

ある時、友人のEB子さんが言った。

 

 

「君の文章と絵を、手に乗せて読みたい」

 

 

真に受けた私は1年後、2冊の冊子を両面コピーで作った。

 

正直、なかなかの出来であった。

 

なので、その冊子をEB子さんに差し上げた他、

 

出版社に送ってみたりしていた。

 

するとそれを見た河北新報社のYNoさんが言った。

 

「この他に、話を持ってますか?」

 

 

私は持っていた。

 

原稿用紙500枚の長編2本。

 

200枚の中編1本。それに短編ちょっと。

 

その中の中編を、50枚程度に縮められたら、

 

そちらももしかしたら掲載可能かも・・・。

 

と言っていただいたのだ!

 

 

物語を世に出すなんて、

 

もうとっくに諦めていたこと。

 

奥の奥にしまい込んで、考えないように生きていた。

 

だけど本当は、物語の中のみんなを知ってもらいたい。

 

私が心から言いたいことは、物語の中にのみあるのだから。

 

だからガンバリます!

 

皆さんに読んでいただける日が来ることを信じて、

 

連載第2弾を4月からスタートしていただけるように!

 

 

春よ来い!

 

 

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からす_10
2015.10.08 Thursday 15:08



思い出したのはそこまでです。


そんな珍しいことを今の今までどうして忘れていたのか、


たかのおばあちゃんは不思議でした。



あの、粟米古米で作った餅の味もはっきり思い出せました。







 

その夜、たかのおばあちゃんの夢の中に、

あの日の天狗の子が出てきました。

おばあちゃんは天狗の子にたずねました。



「おれは今日、にしゃを思い出したよ。

何で今まで思い出さなかったべ。」



すると天狗は応えました。



「昨日にしゃは、会った日のオレと同じ歳になったのや。」



「同じって、おれは83になったんだよ。」



「んだよ。あの餅はオレの83歳のお祝いの餅だよ。」



「あれまぁ。」



「にしゃは今もめんけな。(かわいいな)」



 

このあと、たかのおばあちゃんは

天狗の思い出をずうっと忘れませんでした。

そして、それから20年以上も丈夫に長生きして、

107歳まで生きました。







 


おわり。



 

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からす_9
2015.10.08 Thursday 15:06



すると、中には黄色い粟をまぶした、

丸い餅が二つ入っていました。

たかのは恐る恐る一口食べました。

そのうまいのなんの。




「おがぁ(母さん)にも食わせっちなぁ。」



「だめだだめだ。今食わねどだめだ。」



おがぁには悪いと思ったけど、

たかのは全部食べてしまいました。

それは本当においしい粟餅でした。

たかのは空になったつづらに、

スズメノテッポウを入れて返しました。



「これ、さっき、にしゃ(あんた)が吹いでだ草が。」



「んだ。」



たかのはそこらのスズメノテッポウを取って

吹いて見せました。


それを見て天狗の子もまねして鳴らしました。



 

 ピーーーー ピーーーー



 

たかのと天狗の子はしばらく二人で、

空に向かって鳴らしました。



 

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からす_8
2015.10.08 Thursday 14:44

すると天狗の子どもはニヤリと笑うと、

着物のふところから小さなつづらを出して、


「ほら、くれっから食え。」と言いました。


 

「それ何だ。」


「粟米、古米の餅だ。」


「それ食えんのが。」


「食える食える。んめえぞぉ。」


たかのは怖かったけれど、

つづらの中身を見てみたい気持ちの方が大きかったのです。


立ち上がって天狗の子からつづらを受け取ると、

つづらをしばっているきれいな赤い紐をほどいて、

うるしぬりの黒いつづりのふたを開けてみました。


 

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からす_7
2014.12.10 Wednesday 22:14

「だんじゃぁ! いだぢのクソ付けろって言ったのは!」

空から急降下で降りて来て、
たかのの目の前にスックと立っていたのは、
黒い羽の天狗の子どもでした。

たかのはビックリして尻餅をついてしまいました。


なんと、はやし歌に応えていたのはカラスではなく、
天狗の子だったのです。


「なんだ! 人間の、女の、子どものくせに。」


「な、な、なんだ! 天狗の、子どものくせに!」


 たかのは怖かったけれど、負けたくありませんでした。

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からす_6
2014.08.25 Monday 00:17

「あちちっきゃ ひっきゃがれ。」
熱かったらこたつから出ればいい。


「ひっきゃがっと さむい。」


「さむいっか つねれ」


 からかい歌だけあって、まんまと「さむい」と応えてしまうこの部分にくると、きまって兄さんがたかのの手の甲をつねるのです。
つねられると痛くてポウッと赤くなり、そこが熱くなりました。


「つねっと いだい。」


「いだっか いだぢ(イタチ)の クソつけろ!!」



 ここでカラスも反論できない、失礼きわまりない言葉で終わるのですが、最後までカラスがちゃんと応えてくれたのが嬉しかったたかのは、せいいっぱい大きな声ではやしました。


カラスの飛んでいる空の、もっとずっと向こうまで届くような声でした。

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からす_5
2014.07.05 Saturday 23:16

小さい たかのは、しばらく鳴らしていましたが、ふと空を見上げると、高く遠いところに黒いカラスが小さく飛んでいるのが見えました。


それを見たたかのは、最近小さいあんつぁ(下の兄さん)から教えてもらった “はやし歌” を思い出し、歌ってみたくなりました。

「かぁらす かぁらす どごさいぐ。 ぜんこーじーの 
 ゆーさいぐ。 てーにーもったのなぁんだ」


「あわごめ こごめ」


そのとき思いがけず、はやし歌通りに どこからか声がしました。
空のカラスがこたえてくれたのかと思ったたかのは、嬉しくなってもっと大きな声ではやしました。

「おーれに ちっとー くんにぃが」


「くれっと へーる」


粟米と古米を持ってるなら少しおくれ、だなんて、幼いたかのにもちょっと図々しい気がしましたが、カラスをただからかってるだけなのは分かっていました。

それに、カラスも負けじと反論するのが このはやし歌なのです。




 

「へーっかつぐれ」


「つぐっと つめで」


「つめでっか あだれ」


「あだっと あちち」


 減るんなら作れと言うと、田んぼの水は冷たいと返ってくるし、冷たかったら温ったかいこたつあたれと言うと、あたると熱いとカラスは言い返してきます。

 

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からす_4
2014.06.24 Tuesday 21:36

たかのはポツンと折って、てっぺんを取ると、

そこに息を吹き込みました。

ピーー ピーー ピーー 

とスズメノテッポウは鳴りました。

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からす_3
2014.06.22 Sunday 11:32

そう、あれは確か尋常小学校へ上がる前。
ちょうと今ぐらいの季節でした。

小さな女の子のたかのは1人、田んぼのあぜ道を
鼻歌を歌いながら歩いていました。


(あの頃はお菓子なんかなかったし、
 いっつもお腹が空いてたっけなぁ。)


あぜ道には、たかのの大好きな
スズメノテッポウがありました。

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